【キンコン西野】『オルゴールワールド』を読んで【絵本】

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散文家ふぶきです。

お越しいただきありがとうございます。

多才な芸人として知られるキングコングの西野さんの絵本『オルゴールワールド』
ご紹介したいと思います。

 

最新作『えんとつ町のプペル』が今年の年末に映画化されるとのことで話題になっていますね。

『えんとつ〜』はネットで無料で読んでみたのですが、過去の作品を読んで見たいと思い、

『オルゴールワールド』を手に取りました。

オルゴールワールド

 

文字数が多めなので幼児の我が子にはちょっと早いかなと思い
寝かしつけた後に一人で読んでみました。

モノクロの絵が細部までびっしりと描かれているので、一見目がチカチカして読みずらかったのですが

3ページ位進んだら慣れました。笑

 

日本語の文章の下に英訳も付いていて、今までの絵本の常識を変える西野さんの絵本作りが面白いなと思いました。吉本芸人でオーストラリア人のチャド・マレーンが翻訳をされているそうです。

 

以下ネタバレ有り。注意です。

 

「上空に住む者たち」と「地上に住む者たち」は遠く離れて住んでいてお互いの存在を知らずに暮らしていました。

暮らしも、常識も、なにもかも異る二つの世界。

価値観が異る人々はどうしたら共通の「感動」を得られるのか。

主人公はその問題に立ち向かうことを決意します。

そして「音楽」を世界の架け橋とすることを思いつくのです。

 

読み終わった後、

絵本の主人公は「音楽」を異る世界の架け橋としたのだけれど、

私自身の場合、何がそれにあたるのかなと心に問いかけました。

 

東京から北海道に移り住んで、心細いこともありました。

知らない土地の人達との架け橋になったものは

「笑顔」でした。

飾りのない「笑顔」をもらったり贈ったりすることで、

すこしずつ新しい土地に溶け込めることができたと思います。

 

この絵本の愛のあふれるテーマに大切なことを気づかされ、とても暖かい気持ちになりました。

西野さんのメッセージはとてもシンプルで最も大切なことだと思います。

だけどわたし達は見失いやすくおざなりにしがちなこと。

時には立ち止まって「架け橋」のことを考えたいなと思いました。

ふくろう

 

また、物語に登場するキャラクターの服装や装飾品にも注目して欲しいなと思います。

とっても個性的でユニークで可愛いです。

よく見ると、絵の細かいところに仕掛けがひそんでいて、それを見つけ出すのも楽しい絵本だなと思いました。

大人こそ読んでほしい味わい深い絵本です。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

ふぶき

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