散文家ふぶきです。
お越し頂きありがとうございます。
今日は『東京タラレバ娘』など人気マンガの生みの親である東村アキコさんの作品の中で私が好きな作品ベスト3を発表したいと思います。
自粛期間にマンガを読むことが多いのですが、色々な選択肢がある中で東村アキコさんのマンガばっかり読んでいることに気が付いたのですね。
やっぱり面白いぜ東村ワールド!!
遥か昔、初めて東村さんの作品を読んだのは雑誌に連載されていた『東京タラレバ娘』だったことを思い出しました。歯医者さんの待合室にて。。。懐かしい
ではどうぞ!
第一位
『月海姫』
上記画像のメガネのおさげ娘が主人公です。その名も海月(つきみ)。
海月(くらげ)をこのゆえなく愛し、唯一のとりえがクラゲの知識が誰よりもあること。
鹿児島からイラストレーターを夢見て上京してきた彼女は、地味で暗くてダサくて、都会の華やかな女の子たちとは真逆のクラゲオタです。
彼女が住むのはトイレ・風呂共同のアパート「天水館」。
(実写版『海月姫』での天水館のメンバー。マンガからそのまま出て来た様な役作りは本当に素晴らしかったです。)
天水館には月海の他に個性豊かなオタク女性が暮らしていて、自分の世界にドップリ浸かり悠々自適に暮らしています。(皆、親の仕送りをあてにして生活しているというのがリアル)
そんな非モテ女子の月海の前に現れたのが、超イケメン・おぼっちゃん(現総理大臣の甥っ子)の蔵之介。蔵之介は女装をするとモデルばりの美人に変身し、月海以外の天水館の住人には女性として振舞っています。
ひょんなことから蔵之介と月海がクラゲをモチーフにした洋服ブランドを立ち上がることになります。。。。
とにかく海月も含めた天水館のメンバーのオタクっぷりが最高に面白い。おしゃれな人を目の前にすると石化して現実逃避をはじめます。笑
そんな彼女たちも蔵之介マジックでイケてる女性に変身したりと楽しいイベントが盛り沢山。
海月がデザイナーとして生きて行くのも生易しいものではなく、シビアなファッション界の裏も描かれているのが東村マンガのすごいところです。
私はストーリーやギャグを中心に楽しんでいたので、混みあったところは飛ばして読んでしまったのですが、これからファッション業界で働きたい方や興味のある方に為になる箇所も大いに含んだマンガだと思います。
第二位
『かくかくしかじか』
東村アキコさんの絵の恩師に宛てて書かれた自伝的エッセイマンガです。
美大受験の絵の勉強をするため、絵の教室に通うことになった明子(作者本人)。
その教室の絵の先生が超おっかなくて、きびしい、スパルタ先生だった!!!!
のほほんと生きてきた南国育ちの女の子明子が、先生の指導の元、絵を描き描き描きまくることで自分自身と向き合っていく。
東村アキコさんが人生で大きな影響を受けたスパルタ先生を想いながら描くこのまんがはめっちゃ笑えるけど、涙も出ちゃうかも。
とにかく、全て読み終えた後の充足感がはんぱないです。
第三位
『主に泣いてます』
「美しすぎる容姿がゆえに不幸な女性」
それがこのマンガのテーマです。
ヒロインの泉さんは美しい容姿ゆえ異性がらみのトラブルが後を立たない。
すぐに男性からホレられてしまうので、常に目立たないように暮らしている。
彼女は美しすぎるがゆえ定職にもつけないのだ。(職場内の男性から熱烈にアプローチされすぎて混乱を招くから)
自分が世にも稀な美人だったらと想像する女性は無数にいるいだろう。私も思春期の頃はそんな妄想をしたものだ。
美人ならなにもかもうまくいく人生。きっと人生薔薇色で最高なのだろうと。
だけど現実って案外、泉さんほどまで不幸ではないかもしれないけど、美人ってそんなに幸せではないのかも。むしろストーカー被害や異性のトラブルでボロボロだったりして。。
まぁ、そんな泉さんをめぐるストーリーなのですが、東村さんの才能により、めっちゃコミカルに描かれていますので御安心ください。
実写化のヒロインは奈々緒さんが演じてましたが、ワタシ的にはミスキャストですね。
だって奈々緒って THE強い女! って感じでしょ? 泉さんの可憐ではかないイメージとは似ても似つかんよ。
泉さんほどの美貌と儚げな女らしさをもつ女優なんて芸能界で生きていけないのだろーなー。。なんて。
話がそれましたが、是非『主に泣いてます』読んでみてください。おすすめです。
いかがでしたでしょうか。
東村アキコさんの作品は何度も読み返したくなるものばかりで大好きです。
ランクインはしなかったのですけれど育児エッセイ・マンガ『ママはテンパリスト』も何度も笑わせてもらったなぁ。自分の子育てと重ねて、「あ〜、あるわぁ〜。」と共感しっぱなしでしたね。
ではまた。
ふぶき
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